かつては、旧国泰寺(現在のANAクラウンプラザホテル広島の付近)に連なる広い神社でしたが、原爆により一時焼失し、規模は縮小してしまいました。現在、神社周辺には幅100メートルの道路(通称「平和大通り」)が整備され、近代的なビルも立ち並び、神社はこぢんまりとした印象です。境内にある岩石は、広島の三角州形成による海岸線移動の跡を記し、「原爆の熱線により赤く変色した岩石」や「被爆した楠」などには被爆の跡が記されています。歴史的な検証にとっても重要な神社です。
広島県の中心部に鎮座する神社
白神社は広島県広島市中区に鎮座している神社です。
ご由来
元々は白神社のある中町一帯がまだ海だった頃、現在神社のある地点は海面から突き出た岩礁でした。そこに衝突する船が後を絶たないため、当時の船人により岩礁上に白い紙がたてられ、海難事故を防止する役目を果たしていました。やがてこの岩礁は三角州の発達や干拓工事などにより徐々に地上に露出しはじめ、海難事故とは無縁になっていきましたが、船の安全な運航に貢献した白紙に代わる守り神の象徴として祠が建てられました。祠は白紙にちなみ「白神(しらかみ)」と呼ばれ、住民の信仰を集めました。これが建造物として信仰されるようになった始まりです。
御祭神
「菊理媛神」、「伊弉諾尊」、「伊弉冉尊」を主祭神とし、相殿に「天御中主尊」、「高皇産霊尊」、「神皇産霊尊」、「天照大神」です。
御神徳
「平和」、「縁結び」、「良縁祈願」、「恋愛成就」、「大漁満足」、「開運招福」、「家内安全」、「交通安全」
その他
駐車場はございません。市内には電車が通っているのでそちらをご利用ください。
御朱印は対応しておりません。ご注意ください。